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少年サッカーの撮影 その9 [少年サッカーの撮影]

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最近は、少年サッカーを撮っているお父さん・お母さんたちを見かけるようになった。で、撮った写真を見せてもらうこともあるが、撮り慣れていない方の写真は、だいたい被写体が小さすぎる。確かに、デジタルだからトリミングすればいい、という考えもあると思うし、私自身もトリミングは使う。しかし敢えてここで、被写体(選手)を出来る限り大きく撮る、ことをお勧めしたい。

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なぜ小さく撮ってしまうのか。それは、その方が簡単だからだ。ファインダーの中で被写体である選手が小さいと、たとえ予想外の動きをしたとしても、ファインダーから見失うロストの危険性は少ない。ここで被写界深度を深くする意味で絞り込んで撮ったならば、トリミングしても使える写真になるかもしれない。しかし、それは貴方が望むサッカー写真なのだろうか。
私はそれを「サッカーをやっている風景」と思っている。そんな写真ばかりを撮っていては、当初の目標、我が子の輝く一瞬を撮って残す、という目標は達成できない。多くの方がズームレンズで撮られるだろう。撮影者と被写体である選手の距離が常に変化しているサッカー撮影において、可変焦点距離のズームレンズは理に適った選択だ。そしてデジタルならば、撮った写真のEXIFデータから、その画の焦点距離が分かる。多くの方が使う、70-300mmあたりのレンズで、どのくらいの焦点距離で撮っているか、確認してみることをお勧めしたい。撮り始めた頃は、意外とテレ端を使っていないことが多いからだ。
それならばいっそ、ズームレンズだけれどテレ端固定で撮ってみてはどうだろう。70-300mmのレンズなら、300mm固定で撮ってみる。予想できない不規則な動き方をするサッカー選手は、たとえそれが小学生といえども、とたんに難しくなる。近づけば、ファインダーから選手の手足がはみ出るかもしれない。それでもそれを追い、シャッターを切る。被写体が近づけば、僅かな動きでもピント合わせは瞬速を要求される。ピンボケやピンズレの写真が多くなるだろう。でも、そうして苦労して撮ったアップの写真の中に、コレは!と思うものが見つかれば、それが今後の糧になるのではないだろうか。いや、もし見つからなくても、この画でピントがキッチリ来ていれば、と思える写真が見つかれば、それが今後の目標になる。
小さく撮ることは、無難に済ませること。大きく撮ることはチャレンジすること、だと思う。

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1枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF300mm F2.8 LⅢ+EF1.4xEXTENDERⅡ
2枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF70-200mm F2.8 L IS
3枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF100-400mm F4.5-5.6 L IS
4枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF300mm F2.8 LⅢ+EF1.4xEXTENDERⅡ

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