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産卵ラッシュ 前編 [熱帯魚]

我が家の熱帯魚関係に、最近変化がありましたので、ご報告いたします。何といっても、このところ産卵ラッシュで・・・

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2008年6月に我が家で生まれた、アフリカンシクリッドの一種「イエローストライプ・シクリッド」ですが、結局20匹ほどが成魚(F1)に成長。その後、親魚も含めて、アフリカンシクリッド混泳水槽にいたのですが、その子達がまた生んでくれました。言わば、孫世代(F2)の誕生です。本来、こうした血縁関係の濃い子供同士の交配は、奇形や死産の可能性が高く、飼育者としては避けるべきことなので、混泳水槽内で気がついても、見て見ぬふりを決め込んでいました。でも、生まれ来る命をそのまま見逃すのもなあ、と思い、先月別水槽を用意して移したら、アレヨアレヨというまにこの一カ月でこのとおり。今は20数匹ほどのF2が3cm程になってます。
ご存じの方も多いと思いますが、アフリカンシクリッドのイエローストライプはマウスブリーダー。受精直後の卵を口にくわえ、口内で卵を外敵から守りながら孵化・養育します。もちろん、いつまでも親の口の中に居られるはずもなく、いづれ親魚は安全な場所で稚魚を吐き出すのですが、他魚との混泳水槽ではこの時点で、ほとんど他魚に食べられてしまいます。この食べられる前に、別水槽に移して単独飼育すると、比較的簡単に稚魚が取れるのがアフリカンシクリッドの面白いところ。ただ、水槽が複数要りますが。
先にも書きましたように、一匹の親から生まれたF1個体のイエローストライプが20匹ほど、現在の混泳水槽にいます。その中には今も、稚魚をくわえていると思われる魚が何匹かいます。先日、そう思われる一匹を別水槽に移したところ、案の定。現在は5~7mmくらいですが、次第に黄色の縞模様が出てきました。でも今回は弱い個体が多く、このまま順調に成魚になってくれるか分かりません。F2個体ですから、これは仕方ない事かもしれません。

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しかし、このまま稚魚を取り続けると、イエローストライプシクリッドの大勢力が出来上がってしまいます。そして、小型水槽がたくさん要ります。稚魚を取って、それを育てるというのは、熱帯魚愛好家にとっては大きな喜びに違いないのですが、まあ楽ではないですね。
イエローストライプシクリッドばかり増えてもなあ、と我が家のアフリカンシクリッド混泳水槽を見ていると、どうも稚魚が口内にいそうなヤツが。2年ほど前に購入した、カエルレウスです。その時幼魚4匹購入して、現在は3匹成魚に成長。そのうちの2匹がどうもペアみたいです。試しに別水槽を(また)用意して分けてみると、やっぱり稚魚(F1)を吐き出しました。まだ慣れなくてオドオドして、下の写真でヒーターカバーの下に隠れているのですが、分かっていただけるでしょうか。数えてみると、少ないようで15匹ほど。こいつ等も何とか成魚に育ててあげたいと思っています。

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EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM 後編 [カメラ]

下の作例
7D+EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS   焦点距離   15mm  絞り優先AE
F7.1   SS 1/30   ISO 200   評価測光   露出補正 -1/3   ONE SHOT AF  RAW
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キヤノンのEF-Sや他社などに見られる「デジタル専用レンズ」と呼ばれるレンズには、2つの側面があると思う。一つは、APS-Cサイズセンサー専用とすることで、小型軽量化、そして低価格化を図る、というもの。銀塩やフルサイズセンサーの大きめの受像を考慮しなくてよい分、効率的な設計ができる点と、今やAPS-Cセンサー搭載機がエントリー機に多くなったことで、そういったエントリーユーザーを対象に、比較的リーズナブルな価格を製品コンセプトとする点だ。もう一つは、デジタル画像としての見栄えや扱いを第一に考慮し設計されたレンズ、というもの。簡単に等倍鑑賞ができるパソコンのモニター(CRTは考慮せず、あくまで液晶モニター)で見て、アラが目立たず、見栄えがするような、コーティングなり解像感なりを持ったレンズである、といった点だ。
さて、そういった点を踏まえて、実際にこのレンズを手に取って見てみると、コンパクト&軽量という感じは無い。かといって、重量級と呼ぶほどでもなく、Kissシリーズに付けるとレンズの存在感を感じるが、7Dや5D2、50Dあたりのミドル級ボディにならベストフィットと思える。外装はレタリング文字が若干変わったことと、ラバーデザインのせいか、最新モデルであることを感じさせる。プラスチック感は気薄で、安価なレンズキットのレンズとは一線を画す。ただ、Lレンズのような重厚感は感じない(先入観のせいか)。 
下の作例
7D+EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS   焦点距離   15mm  絞り優先AE
F9.0   SS 1/30   ISO 100   評価測光   露出補正 -2/3   ONE SHOT AF  RAW

EF-S15-85 2-1.jpg

期待のワイド端の写りだが、やっぱり15mmはイイ。18mmで感じたもどかしさは解消される。更に広角が欲しければ、それはやっぱり専用レンズをもう1本揃えるべきで、標準ズームとしてワイド端15mmは的を得ていると思われる。確かに、周辺部を見ると樽型の歪曲や、周辺光量の落ちは大きいように思える。このあたりは評価の分かれる部分だと思う。が、完全とはいかないまでも、ソフト(DPP)で補正できることを考えると、個人的には、これは広角レンズの味の一つ、と割り切ってしまっている。これは想像だが、設計者がこの点の注力を怠ったというよりも、他の点(焦点距離や解像感など)を優先した結果かな、と思う。テレ端85mmでは、周辺が怪しく感じることもあるが、6倍近いズーム比を考えると、完全無欠というわけにもいかず、しかたない点かもしれない。どちらかと言えば、ワイド側に設計の重点を置いた感じがし、それはこのレンズの普段使いにも合致していると思うので、APS-C機の標準ズームの落とし処としては、的を得ていると思われる。
高密度センサーの7Dと共に登場しただけあって、解像感は高い。キットレンズのEF-S 18-55 を以前使ったことがあるが、当然描写力は確実に一枚上。7Dの高画素の画を等倍で観察すれば、収差を感じるところもあるが、全体的にはビシッとしたシャープ感は得られて、画素数になかなか負けていないし、特に中央部分はキレがある方だと思う。EF-S17-85 ISに比べて、ワイド端を広げた割には、F値は僅かに明るくなっている点は評価できるところ(その代り、フィルター径は72mmに拡大)だが、絶対的に明るいレンズではない。ただ、それほど絞りこまなくても、日常用途には充分だと思う。色のりは、濃厚というほどではない。かといって、アッサリ系というほどでもなく、中庸かな。SIGMAの寒色的ではなく、僅かに暖色的か。このあたりの色に関しても、今ではデジタルで如何様にでも処理できるので、あえて個性を出さないチューニングなのかもしれない。あと、逆光には比較的強い方かな。
欠点は何と言っても価格。もう少し安くなっても良いのではないか。この件は、今後時間と共に実売価格は下がるだろうし、同様のスペックでサードパーティ製が出れば、その速度は早まるかもしれない。それとやっぱり、フードは標準で付けて欲しい。キヤノンはフードについてどういう考えなのだろう。結局私は、3000円程の追加投資で別売のフードを購入したが、低価格最重視のレンズ以外は、やっぱり標準装備にして欲しいと思う。
総合的に見て、Lレンズ並み、と評価する声も聞こえるが、個人的には「?」と思ってしまう。キヤノンのLレンズには、もう少し「色気」があるように思えるから。それでも現在のEF-Sレンズの中で、最も使いやすいく、高画素にも対応する性能を持ち、APS-C機の標準ズームとして便利に使っていけるのではないか、と個人的に思っている。

EF-S15-85 2-2.jpg

上の作例
7D+EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS   焦点距離   21mm  絞り優先AE
F8.0   SS 1/200   ISO 200   評価測光   露出補正 -2/3   ONE SHOT AF  RAW
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EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM 前編 [カメラ]

昨年10月に7Dを購入する際、キットレンズが18-55あたりだったら、ボディのみにしようと思っていた。ただ、このEF-S15-85をセットにしたレンズキットが発売されるのを知り、悩んだ末に購入してみた。これまで半年ほど使ってみて、私なりの印象を2回に分けて書いてみたいと思う。

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キヤノンのEF-Sレンズは、APS-Cセンサー用レンズで、デジタル専用となる。2003年に第一号レンズが発売されて、今年で7年目。その現在のラインナップは以下のとおり。

  ・EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM    (385g 98000円税別)
  ・EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM  (575g 105000円税別)
  ・EF-S 17-55mm F2.8 IS USM     (645g 143000円税別)
  ・EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM   (475g 87000円税別)
  ・EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS      (200g 33000円税別)
  ・EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS     (455g 65000円税別)
  ・EF-S 18-200mm F3.5-5.6 IS     (595g 89000円税別)
  ・EF-S 55-250mm F4-5.6 IS      (390g 45000円税別)
  ・EF-S 60mm F2.8 マクロ USM    (335g 57000円税別)

最後の2本を除いては、一見すると、何とも似たような焦点距離のレンズが並んでいるようにも思われる。仔細に見ると、微妙な焦点距離の設定と、ISの有無、USMの有無などの違いが見てとれるが、総じて日常の使いやすさを狙った、APS-Cでの標準ズーム域のレンズだ。もう少し個性的なレンズ(単焦点など)も有ってもよいのでは、とも思うのだが、それは既存のEFレンズ群に任せて、EF-Sではエントリーを含む一般的ユーザーを主な対象とし、レンズメーカーに対抗しつつ、比較的低予算を目指しているように思える。このあたりが、キヤノンは本気でEF-Sレンズ群を造っているのか、という声の元になっていると推測するが、膨大なEFレンズ群を既に持つキヤノンの販売戦略としては、意外と的を得ているのかもしれない。EF-Sレンズ群は、「揃える」という目的で選ぶのではなく、「最初の1本」として、または「常用の1本」として選ばれるレンズ、という風に私には思えるからだ。
このEF-Sレンズ群の最新モデルが、このEF-S 15-85 ISで、EF-S 17-85 IS(併売中)の後継モデルと思われる。7DというキヤノンAPS-C機の最上位モデル発表と共に出ただけあって、最初1本=標準レンズとして、なかなか的を得たスペックで、私が購入を決めたのも、その辺りの理由が大きい。まず、ワイド端が15mmというのが魅力。17mmや18mmは今や当たり前になりつつあるなか、僅か2~3mmとはいえ、ワイド側を延ばしてくれたことは、フルサイズ換算で24mmから始まることになり、日常使う標準ズームとしてはありがたい。実際私は、Kiss DXでSIGMA 18-50mm F2.8 Macroを使っているが、もうちょっとワイドが広がってくれたら、と思うことが何度かあったからだ。欲を出して、更に2~3mm広げてくれたら更に良かったのに、とも思えるが、それだと多分テレ端の焦点距離が犠牲になってしまうので、妥協点としてはこの辺りではないだろうか。そのテレ端85mm(フルサイズ換算136mm)は標準ズームとしての利便性を充分維持していて(私の要望に合致)、もしこれが50mmぐらいだったら魅力半減、やっぱり買わなかったと思う。
撮影シーンを選ばない常用標準ズームとして欲しかった4段分のIS、C-PLフィルターの使えるインナーフォーカス方式、俊敏なリングUSMなど、その他のスペックも充分満足できるもの。唯一の不満は価格。純正レンズはレンズメーカー製より高価なのは分かるが、ちょっと高過ぎるのでは、との想いは確かに有った。これがLレンズというなら、納得できるのかもしれないが。

EF-S15-85 1-2.jpg

上の作例
7D+EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS   焦点距離   22mm  絞り優先AE
F10   SS 1/50   ISO 125   評価測光   露出補正 -1/3   ONE SHOT AF  RAW
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