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はかない雪化粧 [日々の徒然]

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雪は少ない、という昨年の予報は見事に外れ、日本海側や北日本を中心に、例年以上の大雪に見舞われている、と聞く。それと比べれば、ほんの「スズメの涙」程度だと思われるような雪が、一昨日我が街にも降った。
朝起きると、うっすらとした雪化粧。積雪は僅か1cmにも満たないだろうか。まだ僅かに降り続いているが、どうもこれ以上は積もりそうもない。それでも、土曜日の早朝という人気の無い街を白く染めてくれた雪は、冷たさと静寂を伴って、凛とした冬の雰囲気を与えてくれた。昨年は一度も雪を見なかったから、久しぶりのことかもしれない。
空から舞い降りてきた白い粒は、安住の地を求めて我が街にやって来てくれたのかもしれないが、残念なことに僅かな時間しか滞在できないようだ。見る間に溶けて、踏みつけられて、黒いアスファルトと同化していく。一瞬の美しさを競う花火ほどではないけれど、何ともはかない雪化粧。もう少し永く居てくれたら、子供たちを楽しませてくれたかもしれないのに。
豪雪に苦しむ地方の人から見れば、まったく不謹慎に違いないのだが、我が街でも一年に一度くらいは、白い冬を感じてみたいと思う。

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Tokyo [日々の徒然]

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今から30年ほど前、田舎で生まれ育った私が、初めてこの場所に立った時は、
もう少し違った光景だったのかもしれない。
それでもこれを見て、ああ東京に来たんだ、と実感したことは、今でも憶えている。
あの頃は、本当に何も知らない若人で、前しか見つめていなかった。
それから幾度か挫折を味わい、幾度かまたこの場に立ち、この景色を眺めたことを
憶えている。一人で生きるということを、考えさせられる場所だった。
幾年月を経て、大人の仲間入りをした私は、もう随分御無沙汰してしまったが、
それでも、希望と不安の入り混じった気持ちで見たこの東京の光景は、
いつまでも心の中に残っていた。
今また、こうして見ると、何とも東京は大きい。
実に多くの人が住み、活動し、あの頃以上にエネルギッシュだ。
年を重ね、ちょっと疲れてしまった今の私には、手に余るかもしれない。
でも大丈夫。この年月は私に分身を生んでくれた。
彼はきっと、昔の私のように、前しか見つめていないだろう。それで良いと思う。
そういう人たちがやってくる処だと思うから。
出来る限り彼が、下を向かず、前を見続けていられるように、旅立ちの準備をする
ことが、今の私の務め。
悔しくも、悲しくもない。ちょっと羨ましいだけ。
彼はこの光景を見て、何を想うのだろうか。今度は二人きりで来ようと思った。

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簡易リニューアル [日々の徒然]

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今や、誰もが携帯電話を持っている時代。小学生に持たせるべきか、高齢者こそ持つべきなのか、などの論議は置いといて、パソコンやデジタルカメラより遥かに普及した電子機器であることは間違いないでしょう。
持っているのが当たり前、ということになると、それに自分オリジナルの個性を付加してみたくなるのも、自然なことなのかもしれません。ただ私は「携帯電話は電話なのだから」という古い考えに未だ縛られてまして、今までも、そして今も、いたってシンプルに使っています。装飾をしたり、ストラップを付けたり、といったことは全く無く、待ち受け画面でさえ初期設定のまま。家族には笑われたりしますが、携帯電話を最初に手にした17年前以来、ずっとこんな感じです。
シンプルに使っていても、携帯電話のバッテリーは充放電を繰り返すわけですから、次第に消耗していきます。購入から一年も経ってしまうと、当初の半分くらいしかもちません。私のこの携帯電話、もう一年半ほど使っているので、二日に一度は充電しなくてはならなくなりました。そうなると、機種変更かバッテリーの交換か、となるのですが、特にこの機種に不満の無い私は、後者を選択しました。
携帯電話の交換バッテリーは、もちろん店に行けば購入できるのですが、次から次へと新製品が出ては消えていく業界です。ちょっと古くなると、交換バッテリーなどは一週間ほど待っての取り寄せになるし、最悪は廃番で買えなくなることも。私はこの機種を手にして、なかなか使いやすく、永く使いそうだと思ったので、購入半年後に交換用のバッテリーを購入しておきました。
今は携帯電話でワンセグTVを見る時代ですから、液晶画面には保護フィルムを張っていますが、これも専用のものは、発売から時間が経つにつれ見かけなくなります。今の保護フィルムは昔よりグッと性能が良くて、一年以上はまず問題なく使えますが、これも購入当初に二つ買っておいたので、この際に張り替えました。まあ、あちこち傷は有るし、角の方は塗装も剥がれてますが、この簡易リニューアルで、もうしばらく使おうと思ってます。
発売開始からまもなく2年になろうかという機種ですから、今の機種と比べれば機能はかなり劣ると思いますが、シンプルに使う私ですからね。それに私、あのテンキーで文字を打つ、というのが大の苦手なんです。携帯電話からメールなんて、滅多にしないのですが、それでも必要に迫られて打つ場合、メチャクチャ遅くて、何だか恥ずかしい。この機種なら何とか人並みに打てるので助かってます。デジタルカメラやパソコンなど、最新の電子機器を常に使っているわりには、携帯電話に関しては、至って「シンプル イズ ベスト」な私です。
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チャンピオンズカップ [日々の徒然]

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愚息2号のジュニア世代での公式戦が終わりました。
当県の各地区予選を勝ち上がったチーム(24チーム)が、その年の1番を目指す「チャンピオンズカップ」が、毎年この時期に行われています。そしてこれが、U-12の小学6年生にとって我が県最後の公式戦であり、集大成の大会となり、昨日行われました。前日にグループリーグ戦が行われ、それを勝ち抜いた8チームが、翌日の決勝トーナメントに進めます。我が愚息2号のチームは、リーグ戦を難無く勝ち上がれましたが、決勝トーナメントの2回戦で敗退。第3位という結果で終えました。
今振り返って、この結果が良かったのか悪かったのか、微妙なところです。確かに、優勝できなかったのですから、最良ではないことは確かです。ただ、200弱有るといわれる当県のジュニアチームの中での3位は、それほど落胆する結果でもない、と考えるのは贔屓目かもしれません。でもまあ今年度はこれまで、実にいろんなことがチーム内部にあって、なかなか思うような結果が残せなかったチームとして、この大会に掛ける意気込みは、これまで以上に感じられましたし、ひたむきに頑張った結果だということは、関係者誰しもが認めるところですから、「まあヨシ」というところでしょうか。
このチームでの試合がこれで無くなるわけではなく、カップ戦や招待試合はありますし、もちろん練習も続けるし、小学生でサッカーを辞めるわけでもないので、愚息1号の時と違って、悲壮感や寂寥感は無いのですが、一区切りという意味では、そうなのかもしれない、と思いました。小学生以下のジュニア世代と中学生以上では、グランドもボールもゴールも大きさが違いますから、当人のとってもこの区切りは、大人のサッカーへ続く道としては、結構大きなものと言えるかもしれません。愚息2号は幼稚園からこのチームでサッカーを続けてきましたから、もう8年になります。現在所属チームにジュニアユースのチームが無い以上、ここでチームメイトはバラバラになるのですが、違った環境でまた一から始めるという経験は(私は愚息1号で経験していますが)、愚息2号にとっては初めてで、実は本人は不安もあるのかもしれません。
この2日間いろんなチームを見て廻って気付いたことは、まず体格差がかなり出てきたということ。中学生かと思えるような体格の子もいれば、ホントに6年生かと見間違うような幼い体格の子もいます。いづれみんな立派な大人になるのでしょうが、成長の速さの差が出る年代なのでしょうね。もちろん、体格差がそのまま力量差・チーム力の差になるわけではありませんが、2,3年前の小学3~4年生の頃はそんなことは感じたことも無かったですから、確実に大人への階段を上っているのでしょうね。
もう一つ気付いたのは、各地の予選を勝ち抜いたチームだけあって、他を圧倒するほどの力の差を持つチームも無く、ちょっとしたコンディションや気持ちの持ち方で勝敗が変わるような試合が多かったように見受けられました。常に安定した力の発揮というのは、この年代では難しいのかな、とも思いましたが、逆に見れば、指導者や保護者の影響を受けやすい年代とも見れます。それ故、ジュニアの指導を経験した方々からは、一番やりがいがある、という声もよく聞きますし、保護者の応援の声が一番響くのも、この年代です。中学生以上になると、「見に来るな」という子もいるそうですし、ちょっとカッコつけたり、自分の世界を持ち始める思春期になるので、親も子も一丸になって一つの目標に向かう、というのは、小学生までなのかもしれません(我が家は例外的にそうではないですが)。
「子供が子供でいる時間は、親が思うより意外と短い」、以前このブログでそのように書いたことがありました。中学生・高校生と年代が上がるにつれ、いつの間にか、子供は選手に、親はサポーターになっていくのかもしれません。閉会式後に肩を並べて帰っていく親子達を見て、何だかそう思ってしまいました。
 
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今年の初詣 [日々の徒然]

既に仕事始めも過ぎ、正月気分はすっかり無くなった方も多いと思いますが、いちおう初詣に行ったので、ご報告だけいたします。

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行ったのは、毎年おなじみの京都の伏見稲荷大社。ちょうど一年前にもご報告したとおり、私は子供の頃から行っていますので、もう何十回目かになりますね。子供たちの年末年始の行事が必ずあるので、家族が揃って行ける最初の日が初詣の日になるのが例年でしたが(それでも昨年は長女が行けなかった)、今年は年始のサッカースケジュールも無かったので、家族5人全員で1月4日に行ってきました。
毎年車で行くのですが、駐車場に困ることも多かったので、朝6時半に自宅を出発。8時前には到着しました。ホント、新名神とETC割引の恩恵を被っています。もちろん、赤い鳥居が続く裏山にも石段を登ってきましたが、この年始の体力測定の場では、息を切らせながらも一気に上がれたので、まあ昨年同様の体力、ということにしておきましょう。降りてきて、おみくじを引くのですが、昨年は確か100円だったのが200円になってました。このデフレの市況では珍しい?!
その後、愚息1号が昨年受験祈願した北野天満宮(言わずと知れた学問の神様)にお礼参りをしたいというので寄って午前11時。さてこれからどうしよう、ということになるのは、我が家のいつものとおり。私が「雪が見たい」と言い張ったの、そこから日本海側に行ってみることに(無理やり)なりました。昨年はこの初詣の時期も暖かく、北上しても雪が見れそうにないことから、京都市内散策で済ませてしまいました。昨冬は結局、ウチの地方では一度も雪を見なかったのですが、今年は大晦日からの寒波でその可能性がありそう。雪の多い地方にお住まいの方は、不思議に思うかもしれませんが、冬にはやっぱり一度は、一面の銀世界が見たい、というのが私です。
ところが、京都から舞鶴まで出ても雪は無し。その後、日本海側を北上するも、期待した雪景色は皆無です。標高の高いところでは、二、三日前に降った雪が凍ったようなザラメ状の雪が見られましたが、海岸線沿いではそれすらありません。期待した、厳しい寒さの日本海、というのは見れそうもないので予定変更。ちょうど天気も良かったので(予報では曇りのち雨か雪)、「日本海に沈む夕日見たい」ということに、私が勝手に変更しちゃいました。越前海岸付近を北に走りながら、適当な場所を見つけて撮ったのが下の写真です。あいにく、水平線沿いには雲があって、完全な日没は撮れませんでしたが、まあヨシ、としましょう(寒いし)。

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その後、福井市内で夕食を食べて、午後10時過ぎには自宅に帰ってきました。こんな風に今年も初詣を済ませられた我が家ですが、これもこの年末年始にいつもの愚息たちのサッカーの予定が入っていなかったから。来年はこうもいかないでしょう。そして、家族5人全員でこうして初詣に行けるのは、いつまでだろう、と思ってしまいました。この伏見稲荷大社への初詣、私が子供の頃は家族5人(私は3人兄弟)で行ってましたが、その後結婚して2人になり、子供が増えて5人になり、そしてまた徐々に少なくなって、2人になっていくのでしょうか。一年の家内安全を祈ってきた今年の初詣でしたが、来年もこうして5人全員で来れることを、一番に祈願した私でした。

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