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AFのピント その6 [カメラ]

ネット上の掲示板でも、自分で試写した画を見せて、ピントのズレに関する話題を提供している人もいるが、ピンズレの写真などは、故意にいくらでも撮れるもの。その画を見せられたからといって、声高に不良だ、不具合だと騒いだり、その機種の評価を変えたりすることはどうかと思う。ピンズレの証拠にはなっても、不具合の証拠にはならない。特に、撮影条件や状況説明がきちんとなされていないネット上の記述は、参考程度にとどめておいた方が良い。
私も何度もピント調整をメーカーのキヤノンに依頼したことがある。その際に、自分なりに試写した画を添付して送っているのだが、そんな画だって証拠写真にはならないことは分かっている。故意にいくらでも撮れるからだが、メーカーの人もそんなことは承知の上だろう。ただ、自分なりに検証もせずにメーカーに送る人がいる中で、自分はそうではない、というアピールぐらいにしかならないと思っている。ピントに関するユーザーの眼がドンドン厳しくなっている現状では、それに比例して、こうしたピント調整の依頼も増えていると思う。サービスの方々の苦労も窺い知れるが、何でも機械のせいにせず、自分で確かめもせず、無料だからといって、こうしたピント調整に安易に出すのは、モラルの点でもどうかと思う。少なくとも自分の試写・検証した画像を添付するのは、最低限のマナーに近いものに、私は感じている。
ちなみに、1D3にはAFマイクロアジャストメントという機能があるが、これを使ってピント調整する場合も、同様の試写をして調整し、再度試写して調整し、を繰り返すことになる。実際にやってみると、極めて繊細で大変な作業になる。被写体によって、被写体との距離によって、光の具合によって、微妙に異なることがある。ユーザー個人レベルの試写なのだから、致し方無い部分もあるだろう。よく、掲示板では「この機能があったら・・・」という書き込みも見かけるが、きちんと試写・検証できるスキルのある方には有用だと思うのだが、こうしたネット掲示板での片手間な試写をしている人を見ると、数が出る量販機種(つまりは、ユーザー層が幅広い機種)に、この機能の搭載は、個人的には疑問に思う。
ピント 6.JPG

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