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少年サッカーの撮影 その65 [少年サッカーの撮影]

我が子、我が子の所属チームを撮っている方も多いと思いますが、何も我が子だけを撮っているわけではないと思います。そんな方々に、今回は撮った後の写真をどうするかについて書いてみたいと思います。もちろん、自分で撮った写真をどうしようとも、自由なのですが、ちょっと私の体験談を書かせていただきます。

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息子の技術向上と親子での反省会のためにビデオ撮影を始めた私は、その真摯にボールに対する選手の表情に魅かれ、コレを形にして残したい、との想いが強くなり、写真撮影へとのめり込んでいった。銀塩からデジタルへと機材は変わっていったが、我が子だけでなくチームの選手たちを分け隔てなく撮っていた。その中でも自分が納得できる画に関しては、プリントしてその子に渡してあげたりもした。その子もその父兄も大変喜んでいただけたし、別に感謝してもらうために撮っているわけではないのだが、それでも写真を撮る励みにはなっていた。
また、撮っている写真は撮影者本人にしかなかなか分からないこと。試合中に他の父兄に混じって、目立つ望遠レンズを振り回していると、どんな写真を撮っているのか、という興味の目を向けられることも少なくない。プリントして渡してあげるということは、私はこんな写真を撮っています、という表示にもなり、昨今問題となっている盗撮まがいのものや、いかがわしい写真ではないということを、他の保護者やチーム関係者に対してアピールすることにもつながる。私はそういった両方向での目的で、撮った写真の一部ではあるが、プリントして配っていた。
しかしそれを続けていると、チームメイトの保護者から、お中元やお歳暮が届くようになった。いつもウチの子の写真を撮っていただいているから、という理由で。もちろん断ったのだが、聞いてみるとそんな写真のお礼の話がチーム内に広まっているという。アノ子がコレくらいのものを送ったのなら、ウチの子はもっと撮ってもらっているから、もう少し出さないと、とか。これはマズイことになったと思った。一つのチームで選手は平等。そしてそれをサポートする保護者も、皆平等にならなければおかしなことになる。私は別に、悪いことをしているという意識はなかったのだが、そうであっても相手に負担を覚えさせるようなことは、大人がすべきことではない、と判断した。

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考えた末に私が出した結論は、実費だけ負担してください、というもの。チームの選手を平等に撮るといっても、試合出場の機会が平等ではない以上、撮影枚数の差は出る。また保護者によっては、我が子の写真をたくさん欲しい人も、そうでない場合もある。それで、半年間なり一年間なりのスパンで、撮った写真を一覧表示したファイルを作って見てもらい、欲しい写真があれば実費負担でお渡しします、というやり方に変えた。これならば、たくさん写っている子、たくさん写真が欲しい人はそれなりの、そうでない人は少ない負担で済む。自分のプリンターで印刷するとコストが分かりにくいので、カメラ店のデジカメプリントを使用し、印刷にかかるコストを明確にする。写真販売となると商売になってしまうが、儲けは一切取っていません、ということを明確にすることを心掛けた。そしてチーム全員にしっかりこの方法を説明した上で実施すると、写真を撮る方も撮られる側も、変な配慮無くできるようになり、今も続けている。
ただこの方法、やるとなるとなかなか大変な作業で、自分で撮って気ままにプリントするのとはちょっと違う。一年間で一万枚以上の写真の中から、その子が欲しがる写真、カッコよく写っている写真、記念となるような写真を抽出する作業がまず大変。選び出した写真を、レタッチしたりトリミングしたりして、プリントした際に見栄え良くする作業も結構面倒。そうした数百枚の写真の一覧ファイルを作るのも、意外とコストが掛かったりする。そしてそれを毎年続けるとなると、よく撮れた時だけ渡すのとは違い、成果を期待されたり、失敗できないプレッシャーを感じたり、気ままな撮影とはいかなくなることもある。
○×さんがウチの子と同じチームだったから、こんなにもたくさんの成長の証となる写真得られた、などとお世辞混じりの言葉をかけていただければ、私としては充分冥利に尽きる。利害関係の無い子供たちの世界だから、アマチュアで趣味だから、撮る方も後ろめたくなく、撮られる方も気兼ねなく、が良いと思う。

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2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F5.6 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F5.6 L
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F6.3 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 500  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm 絞り優先AE シャッター速度 1/640 絞り F4.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
5枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW
6枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF100-400mm F4.5-5.6 L IS
焦点距離 400mm 絞り優先AE シャッター速度 1/1600 絞り F5.6 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 500  AI SERVO AF  RAW
7枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/640 絞り F4.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 250  AI SERVO AF  RAW

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