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中古レンズ その1 [カメラ]

デジタル一眼レフカメラは、PCなどと同様のデジタル製品だ。新製品が早いテンポで出てくるのは、それだけ進歩が速いという証、発展途上だという証、なのだろう。それとも、付加価値をどんどん追加して、自製品の陳腐化を促し、買い替え需要を引き起こしているのだろうか。
それに比べて、交換レンズの方はずっとゆっくりだ。製品のライフサイクルが10年以上というのは、珍しくない。レンズ交換式のカメラが、この世に生れてもう何年になるか分らないが、この交換レンズに関しては、熟成された製品とみて間違いなかろう。
値段の幅も広い交換レンズだが、過去の着実な歴史のせいか、中古市場がしっかり形成されていることは、これを趣味としている我々にとっては、ありがたいことだと思う。新品を買って、不要になった場合でも、中古市場がしっかりしていれば、その流通ルートが確保されているので、中古品として売ることができる。二束三文になるかどうかは、イコールコンディションではない中古品ゆえ、分らないが、それでも美品になればなるほど高値で、引き取り先を探すことができる。日常の身の周りの品で、新品購入後数年使ったものが、購入額の半値以上の額で手放せるものなんて、なかなか見当たらない。趣味の品なればこそだろうが、趣味の品なら何でもそうかといえば、そんなことはない。私のもう一つの趣味である熱帯魚なんて、その中古器具には値段が付かないものがほとんどだし、一度も開封してない新品商品だって、中古売買のルートが確立していないので、高値で処分することなどできない。
少量生産品や希少価値のあるものについては、プレミアが付く場合もあるが、自分の購入した額以上で売れることなど、比無に等しいのだが、中古レンズに関しては、そんなこともたまにある。程度の良い中古レンズを購入して、数年間大切に使ったあと、また売却すると、自分の購入時よりも高く売れたりすることが、私の経験にもあった。もちろん、全てのレンズでそのようなことがあるわけもなく、いろいろな良い条件が重なった結果だろう。
購入額よりも高く売れることはなくても、10万円で新品購入したレンズが、数年使用後7万円で売却できた例は確かにある。3万円の投資で数年の使用ができると思えば、レンタルより良い。中古レンズを7万円で購入して、数年使用後6万円で売却できた例もある。1万円の投資で、数年間の使用ができるわけだ。
こんなことができるのも、中古市場がしっかりしているからだが、昨今の一眼レフのブームも背景にある。需要が多ければ、価格が上がるのが経済の原理。そして、ネットオークションの存在も大きい。中古業者を通さず、そのマージンを削除できるため、買い手にも売り手にも有利な価格で売買できるからだ。もちろん、ネットオークションにはリスクがつきものだが。
 
下の写真は、最近手に入れた中古レンズ。


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