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防湿庫 [カメラ]

カメラやレンズの保管というと、まずは防湿庫を勧める人が多い。
これらの保管に関して大切なことは、第一にはカビの発生を防ぐことだろう。カビは菌類の一種で、常に空気中に浮遊しているので、条件さえ合えばどこでも発生する。温度や湿度などの条件がそろえば繁殖するので、これらの重要要因の一つである湿度をカビの発生する以下の状態に保つことで、カビの発生は防ぐことができるというわけだ。その為の防湿庫なのだが、それなら湿度さえきちんと管理できればよいだろう、と、私は以前、密閉の良さそうなプラボックスに湿度計と乾燥剤・防カビ剤を入れて過ごしてきた。それで1~2年ほどは何ら支障なく過ごしてきた。
ところが機材も増えてくると、こうしたプラボックスにも限界が出てきて、今では防湿庫を使っている。私の使っているのは、東洋リビングのED-150CDというものだが、機材全てを入れてもまだ余裕があって、多少大きめのものを買っておいて正解だと思っている。防湿庫には防カビという主目的の他に、こうしたカメラ関係機材を一括して保管しておくメリットもあると思う。底面積40cm×40cmの場所に、カメラ関係機材全てを保管することは、失わない・失くさないと同時に、引っかけて落としたり、ぶつけたりという不慮の事故を防げる確率も高い。防トラブル庫としての役目だ。
何でも入れれば良い、というものでもない。家庭の冷蔵庫と同じで、詰め込みすぎると、内部の空気の循環が悪くなり、効果が半減する。そして、入れれば大丈夫と過信するのも問題。雨の水分や、手や顔の油分や海風の塩分の付着したまま投げ入れておくのはどうかと思う。必要最低限のメンテをした後に、保管しておくには価値ある商品だと思っている。
保管のために費用をかけるのに、ちょっと抵抗感のある人も多いと思うが、レンズが数本になったら、そして今後も写真を趣味としてしばらく続けていくなら、購入を考えてもよいのではないか、と思っている。もっとも、使うことが最も防カビになるようだから、使わないようなレンズを購入しないことが、最も防カビになるのかもしれない。
防湿庫.jpg

上はウチの防湿庫。たくさん入っているようだが、表面ガラスに反射して写っているだけで、結構余裕がある。向かって左隣は、傘立てを改造した三脚&一脚立て。
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