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運動会 [巷の雑感]

ウチの息子が通っている小学校は、例年9月に運動会を行っていたが、昨年から5月に行われるようになった。喜ばしいことだ。9月といえば、まだまだ残暑厳しい。ギラギラ照りつける9月よりは、5月の方が観戦には適している。
今どき珍しい、全校生徒が900人近いマンモス校の運動会では、運動場は土日のショッピングストアー並みの人口密度。ビデオカメラやデジタルカメラを手にした人たちが、我が子を狙ってウロウロするのだが、通路というものには人が溢れ、運動場を一周することさえできない。同市内でも300人ほどの生徒の学校もあるのだから、この格差はどうにかならないものか、と毎年ブツブツ言っている。
さて、今年も特に問題なく終わったような運動会だが、仔細に見るとそうでもない。まず、海辺を思わせるパラソルやテントの花盛りは例年のこと。今年はそれらの設置場所が厳しく制限され、運動場の端の方にしか設置できなくなった。それは良い。そんなものが前にあったら、見られないのだから。しかし、運動場の中央に陣取るオバサン方の日傘の群れで、やっぱり見れない。
生徒は毎日歩いて登校しているのだから、大人である親も歩いて来てください、と学校側は言う。でもみんな車で来る。で、路上駐車。付近住民から苦情が来るので、学校周辺を見回って、路上駐車しないよう呼びかけなくてはならない。これにPTAの多くが割かれる。運動会運営の人員の大半が、路上駐車防止係というのは、何だか悲しい。いいかげん、運動会は歩いて見に行くもの、という常識を植えつけたいものだ。
そんな運動会運営のためのPTA係の方々。ご苦労様です。でも、さぼっている人、いるよね。PTAと書かれた腕章をしてるのに、ず~っと座り込んで食べたり飲んだりしてる人。PTAと書かれた腕章をしてるのに、ず~っとビデオカメラで撮影している人。PTAと書かれた腕章をしてるのに、大声でず~っと立ち話してる人。それぞれ役割はあるのだろうが、一生懸命汗を拭きながら走り回っている人とそうでない人、PTA役員にもいろいろいるんだな、と思った。
昼ともなれば、必ず出てくるのが酒。運動会は花見やキャンプではなく、学校行事であり教育の一環なのだが、どうも勘違いしている人が多い。校庭の片隅で酒盛りしている団体(だいたい2~3家族が集まって、大声で談笑してるから、すぐ分かる)は、見るに耐えない。PTA役員が注意しようものなら、酔った勢いで食ってかかってくる。トラブルが絶えないので、今年は6年生の生徒たちが、「お酒は飲まないで下さい」って、言って廻っていた。これにはさすがに、歯向かう大人はいない。効果はてきめんだが、これも何だか悲しい。
小学校は6年制。運動会も6年連続で毎年あるのだから、運動会を見る側のマナーや常識も、いいかげん身に着けないと、と思うのは、私だけだろうか。


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