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少年サッカーの撮影 その59 [少年サッカーの撮影]

久しぶりの少年サッカーの撮影についてです。我が子の所属するチームの、自称チーム専属カメラマンの方も多いと思います。今回は、そんな方々に向けた応援メッセージです。

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試合が始まると、グランドの周りに選手の父兄が集まって、我が子・我がチームを応援する。時には叱咤激励の声が飛ぶこともあるだろうし、選手の一喜一憂の共鳴して、時に歓声を上げることも、時に涙することも、あるかもしれない。そんなチームを応援する保護者の中で、貴方はカメラを片手に、そのファインダーから選手の動きや表情を追っている。そのカメラには望遠レンズが。
人間の眼には、瞬時に遠くのものを大きく見える機能は無い。多くの保護者や指導者たちが見ているのは、チーム全体であり、遠くに動く我が子だ。それに比べて貴方は違う。望遠レンズの付いたカメラで選手を追っていると、選手の飛び散る汗が、選手の悔しさの滲む表情が、選手の体全体で歓喜を表す光景が、克明に見えたりする。それは、周りの多くの観客や父兄、ベンチの監督やコーチには見えない、貴方だけの特権なのだ。そしてそんなシーンを、いつまでも変わらない、いつでも見られる、写真という形にして残せる機能が、貴方の指先には付いている。望遠鏡でただ、遠くの物を眺めているだけではないのだ。
我が子の成長記録のため、我が子のみを撮っている、家庭内完結カメラマンなら、自己の、家庭の満足や不満で終わるだろう。しかし自称であっても、チームのカメラマンという立場は、他の人には決して見ることも、記録することも、記憶することもできないシーンを、貴方は見て、それを形にして残すことができるという立場であることを意味する。それに対して、明確な責任というものは無いかもしれないが、「貴方にしかできない」ということ、「それを周囲の人は承知している」ということは、「周囲から期待されている」ということに繋がる。自称であっても、冗談っぽく言うのであっても、チーム専属カメラマンと言うのは、「自分の満足のために勝手に撮っている」ということとは違うことを意味し、なかなか重みのある立場だと、言えなくもない。

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だからこそ、頑張ってほしい。今日の試合は今日しか撮れない。その場に居たのが貴方で、カメラを持っているのが貴方だけなら、貴方しか撮れないのである。周囲の期待が疎ましく思えることがあるかもしれないが、どんな時も手を抜かずに懸命にプレーしている子供達に負けず、貴方もカメラと格闘してみて欲しい。試合の勝敗よりも、全力を出し切る過程が大切な少年たちのサッカーと同様、撮った写真の芸術的評価だけを追い求めなくても(それができれば、それで良いのだが)、貴方にしか撮れない写真は貴重だと思う。そしてそんな写真が、周囲の期待に応えられて、喜んでいただけるのなら、これは至福ではないだろうか。
私を含めて、チーム専属カメラマンのみなさん、ぜひとも子供達に負けず、これからも頑張って撮っていきましょう。

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1枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/640 絞り F4.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 250  AI SERVO AF  RAW
2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F3.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 200  AI SERVO AF  RAW
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F5.6 L
焦点距離 400mm 絞り優先AE シャッター速度 1/640 絞り F5.6 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW

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