SSブログ

少年サッカーの撮影 その66 [少年サッカーの撮影]

少年サッカー66-1.jpg

少年サッカー66-6.jpg

私は、サッカー撮影では一脚を常用している。三脚が、カメラ+レンズを固定する台を形成するのに対して、一脚は言わばただの棒。一点支持であるために自立しないし、機材から手を離しておくことはできない。正確に水平を保ってくれるわけでもない。しかし私は、サッカー撮影において一脚は有用で、ぜひともお勧めしたいと思っている。今回から少し、この一脚について考えてみようと思う。

少年サッカー66-5.jpg

手持ち撮影が最も融通が利き、自由であることは自明のこと。上下左右斜め、撮影者のその時々の意志の通りに、そして瞬時に、カメラを振ることができる。ただ、カメラ+レンズを保持するのは自分の腕のみ。ということは、手ブレの危険性は必ず伴う。サッカー撮影では、ある程度の早いシャッター速度を使うことが多いので、その手ブレの危険性は幾分少なくなるとはいえ、どうも「甘い」と感じた写真が、実は微細なブレであったりすることもあるので、過信は禁物。その点では三脚が最もしっかり防いでくれるのだが、一脚でも有るのと無いのとでは大違い。地面という固定物とカメラ(レンズ)を1本の棒で繋ぐだけで、かなりのブレを防いでくれる。何もない空中でカメラを両手のみで保持するのに比べて、たとえば手すりなどに肘を置いて撮影する、しゃがんだ自分の膝の上に肘を置いて撮影する、というのとでは、ブレに関してかなり違うことは、写真を撮ったことがある方には理解してもらえると思う。一脚はそうした手すりや膝の代わりとなり、手ブレに関して、最新の手ぶれ補正機能よりも効果がある、と個人的には思っている。

少年サッカー66-2.jpg

また、移動の便利さという点でも有利だ。ブレ防止に関しては三脚に劣るかもしれないが、三脚では設置や移動には、どうしてもひと手間かかる。また、ある程度のスペースも必要。三脚では撮影者を中心として半径1mほどのスペースを占有することにもなり、それが他の観客や関係者に迷惑をかけることに繋がる場合もあるので、サッカー撮影で三脚を使う場合は周囲に気を使うものだが、一脚はその点で場所を取らない。脚の伸縮のみで簡単に設置できるし、撤収も移動も素早く行える。サッカーグランドという広いスペースで前後左右に動きまわる選手を撮影するのに、その時々で最適なポジションを求めて移動すべきだ、と以前書いたことがあるが、その点でも、三脚よりも一脚は有用だと思う。
そして一脚の有用性は、何もブレ防止だけではない。

少年サッカー66-3.jpg

少年サッカー66-4.jpg


2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS
焦点距離 300mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F4.0 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS
焦点距離 300mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 200  AI SERVO AF  RAW
5枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF100-400mm F4.5-5.6 L IS
焦点距離 340mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F6.3 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 320  AI SERVO AF  RAW
6枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F4.0 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW

nice!(0)  コメント(9) 
共通テーマ:趣味・カルチャー