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7D ファーストインプレッション その1 [カメラ]

10月2日の発売日に入手して、まだ1700枚ほどしか撮っていないのだが、いつものフィールドにも持ち出したことだし、ここで私のファーストインプレッションを書いてみたいと思います。なお、これはあくまで私個人の印象であって、そして現段階でのものであって、経験豊富な方の解説ではないことを踏まえてお読みください。また、これまで1D3をメインにサッカー撮影してきた私なので、どうしてもそれと比較しがちな記事である点も、ご考慮ください。
ファーストインプレ1.jpg
まずは購入動機。ご存じのとおり私はこれまで、1D MarkⅢを使ってサッカーを主に撮影してきた。昨年からは県協会のお手伝いで依頼撮影もするようになり、どうしてもサブ機が必要になり、Kiss DXをサブに使ってきたのだが、そこで不満が出てきた。
サッカー大会での撮影となると、試合中の選手のプレーシーンだけではない。会場風景や観客席、試合中のベンチのスナップや集合写真や表彰式など多岐に渡る。それらが留まることなく流れていく中で、必要とする画をしっかり撮っていくためには、どうしてもサブ機は必要だ。控室に戻って、レンズ交換して、などという時間的な余裕はない。ゴールして感極まる選手とベンチ、湧きあがるスタンドを両方撮るには、複数台のカメラが必要なことは想像してもらえると思う。そしてそれは一瞬で、撮り逃がすと二度と撮れない。試合前にスターティングイレブンの集合写真を撮るシーンを見たことがあるかもしれないが、あれとて一瞬。直ぐに選手たちはピッチに飛び出していくので、両チームとも撮ろうとすると、大変忙しい思いをしなければならない。
このような、報道現場に近い撮影状況で、Kiss DXでは苦い経験が多い。それは、画素数や連写速度の問題ではなく、ピントのズレや精度の点だ。しっかり撮ったつもりが、家に帰って確認してみると、ピントが背景に抜けていた、狙ったところに来ていなかった、ということで泣くことが何度か続いた。もちろん、腕のある方ならこんなことはないのだろうが、私レベルのものが、逆光状況や光量の少ない条件で、とっさの判断でシャッターを切ったものに失敗例が続いた。時間的・心理的余裕のある撮影では、設定やピントをしっかり確認しながら撮れるのだが、先ほど言ったような「とっさの撮影」で、しっかり撮り損なわないためには、どうもKiss DXでは頼りなく感じ、試しに1D3でそんなシーンを撮ってみると、ほとんど失敗なく撮れることに気づくと、ますますサブ機のグレードアップを考えるようになっていた(Kiss DXにはコンパクトさを生かした軽快な撮り味は魅力なのだが)。
5D MarkⅡが出た時も触手が伸びた。フルサイズの魅力も捨てがたいし、高画素の緻密な画を堪能したい気もあった。50Dが10万円を切った時も触手が伸びた。しかし結局は購入するまでには至らなかった。その最大の理由が、あの菱形配置のAFフレームが、どうも好きになれない、Kiss DXと同じではないか、と。キヤノン機ではKissシリーズから二桁Dまで、以前からこの菱形に配置されたAFフレームを使っているが、もちろん上級に行くほど、最新で有ればあるほど、細部は改良され性能も良くなってはいるのだろうが、どうも基本的に同じAFのように思えて、購入まで踏み切れない状態が続いていた。
当所私は、1D MarkⅣが発売されたならそれをメイン機にして、現在の1D3をサブ機にまわすつもりでいた。それが最良の選択だと思っていたが、その1D4がなかなか発売されない。それでも今夏に、今秋発売の噂が流れた時には、その計画通りにするつもりで、辛抱強く待っていた。しかし実際は、現行1D3の販促キャンペーンが今年末まで実施され、年内の1D4発売が絶望視され、そして今秋に登場したのは7Dだったわけだ。
7DはAPS-C機だったが、私が注目したのは、一新されたAFシステム。従来機を土台にしながらも、より1D系の要素を取り入れ、最新のデジタルデバイスを融合したAFは、キヤノンの本気を感じるように思えて、7Dの情報を得るにつれて私の中で魅力が膨れ上がってきた。秒8コマの連写性能も1800万画素の高画素も魅力だったが、このAF性能への期待と、1D3の半分以下という価格が決め手となって、近所の店に予約を入れた次第(カメラボディに関しては、通販ではなく、近所の店で購入することにしているので)。その店では予約第一号となった私の手元には、きちんと発売日の10月2日に7Dがやってきた。
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