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7D ファーストインプレッション その2 [カメラ]

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外観のデザインは、なで肩のキヤノンらしい感じ。ボディ表面も1D3に共通する質感で好感が持ている。が、両機を持ち比べてみると、やっぱり1D3の方により高級感を覚えるのは、贔屓目というやつだろうか。もちろん、Kissのプラスチックっぽさとは全く比べられない。7Dには内蔵フラッシュが装備されているが、この蓋辺りの隙間がちょっと大きいかな、というのは重箱の隅をつつきすぎか。重さは軽くはないが、男性には問題になるほどではない。
ただ、バッテリーグリップは最悪。これは以前から多くのキヤノン機で言われていることで、7Dでも改善されず、なぜユーザーの意見を取り入れないのか大いに疑問。標準バッテリーを横に並べて入れようとするから、ああいった厚さになり、縦位置で撮影する場合、まるで角材を握っているような気分になる。確かに、バッテリーの脱着のしやすさやバッテリー1個でも使える、というメリットはあるが、こういったバッテリーグリップを購入するユーザーには、メリットよりデメリットの方が大きいと思える。ちなみに7D用でも、縦位置撮影用のマルチコントローラーは装備されず、フィット感は無く、持ちやすさ・操作感も悪い。しかしまあ、縦位置での撮影が圧倒的に多い私の場合、これ無しではどうしても撮影に支障が出るので購入したが、要改善をメーカーに伝えたい。なお、バッテリーの持ちは、ライブビューを使わなければ(私はほとんど使ったことがない)、バッテリー1個フル充電で1000枚程度はいけるようだ(これは使用条件に大きく左右されるのだが)。
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電源ボタンの位置が大きく変わったが、戸惑うのは最初だけで、慣れればそれほど不便には感じなくなった。視野率約100%、倍率約1.0倍の光学ファインダーは、APS-Cセンサー搭載機としてはかなり見やすく、視野率約100%&倍率約0.76倍のAPS-Hの1D3ファインダーと比べても、遜色ないどころか、若干大きく感じる。
シャッター音に関しては、個人的な好き嫌いの部分が大きく、シャッター音で良い写真が撮れるわけでもないので、私はあまり気にしないのだが、1D3とはやっぱり大きく違う。Kiss系のおもちゃっぽい音ではないが、1D系のメカニカルな感じは薄い。音を文字で表すのは難しいのだが、連写しても「カタカタカタ」という感じで、「カシャカシャカシャ」ではない。この「タ」と「シャ」の違いをどう評価するかだが、もちろん後者の方が高級っぽく、気持ちよく撮影できるのは間違いない。シャッター音に関しては、いろんなところでいろいろ書かれている記述を見かけるが、聞いた人の主観で判断する部分なので、やっぱり自分の耳で聞いてみて欲しい。その際に注意すべきことは、静音撮影モード(モード1とモード2がある)になっているかどうかを確認すること。デフォルトでは静音撮影モード1になっていて、高速連写にしても秒7コマしかできない。このモードを解除するかしないかで、シャッター音は若干異なる。音量自体は全般的に1D3よりも静かだと思う。
注意するといえば、露出補正の方法も気をつけたいところ。1D3もKiss DXも、露出補正する場合は「露出補正ボタン」を押してから、ダイアルや十字キーで設定していたのだが、7Dではシャッター半押しで裏のダイアルを回せば露出補正できる。何もシャッター半押し状態でしか受け付けないのと違い、シャッター半押し後、シャッターから指を離しても数秒間は受け付けるので、間違って触ったり、体に触れたりして、意図しない露出補正状態になってしまうことがある。7Dでは露出補正量が拡大されたので、思いっきりオーバーやアンダーの画が撮れていたりしたら、まずこれを疑うべし。通常は、このボディ裏側のダイアルはロック状態にするべき(ロック状態でも、各種設定のためには機能するので、無反応にはなっていない)。
シャッターボタンは、縦横両方とも深め。というか、私の1D3は購入後にメーカーで浅めに調整してもらったので、それと比べて、であるが。個人的には、もう少し浅いのが好みなのだが、どうも7Dでは調整不可らしい。このあたりはやっぱりプロ仕様の1D系との差を感じるところ。
1800万の高画素化は、個人的には賛成。スポーツなどの動体撮影で、トリミングを余儀なくされる場合には、その恩恵は大だと思う。これで、ノイズが増えたり色帯が変になったり、連写速度が落ちたりするのであれば疑問だが、メーカーもそのあたりのことは重々承知していると思うので、弊害が極力出ないように考慮しながらの高画素化を進めているような印象を持っている。まだ高感度撮影はしていないので、ノイズなどの件については後々書いていこうと思っているが、しかし扱うデータ量が大きくなるのは事実。7DでRAW撮影すると一枚が22MB以上になるので、記録するメモリーやパソコンの処理能力にそれなりのものを要求される。私のパソコン(Core i7 920、memory 3GB)でも、1D3の時よりRAW現像にかかる時間は、当然倍くらいになる。パソコンが非力なので高画素化には反対、という人を見かけるが、それは本末転倒のように思っている。コンデジを使っているひとならいざしらず、このクラスのデジタル一眼を趣味として楽しんでいる方々は、レンズにもそれなりの投資をしているだろうし、それらの投資金額から比べれば、今やパソコンはそれほど高価ではない(パソコンは写真以外でも多岐に使えるし)。デジタル写真を趣味として楽しむのであれば、ボディ・レンズ・パソコンはセットで考えるべきで、パソコンにだけ投資を渋るのはどうかと思う。
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