誕生日 ２

最近公私ともに、いろんな事があって、ブログネタには事欠かないのですが、何といっても落ち着いて書ける時間がありません。まあ、徐々に小出しにしながら書いていこうと思っています。で、今日は誕生日です。

22年前の11月1日に、私は結婚しました。あの日は曇り空でしたが、あまり寒くはなかったです。振り返ってみれば、あの日は私にとって、一番長い一日だったのかもしれません。とにかく、朝早くから日付が変わるまで、精神的にも肉体的にも大変だったことを思い出します。そしてその日が、この我が家の始まりの日でもありました。そういうわけで、今日が我が家の誕生日です。
あの日以来ずっと付け続けてきた結婚指輪ですが、今はしていません。10年ほど前に取ろうとしたら外れなくて、まあいいか、とそのまま付けていたら、指がむくむようになってきて、ひどい時は腫れてくる始末。仕方なく苦労して外しました。その頃から始まっていたのですね、私のメタボが。もちろん家内に内緒で外すと、変な嫌疑がかけられそうなので、二人揃って外すことにしました。生まれも育ちも違う二人が、これから先の人生を一緒に歩いて行くことを誓った証の指輪ですが、歳と共に進む体形変化には勝てず、ということで。
外した指輪は大切に保管してありますが、今日取り出して、はめてみようかな、と指を通すと、うまくいきそう。でもきっと外せなくなる、というのが分かったので、やめました。メタボは現在も進行形ですから。
指輪は大切な象徴ですが、物や形で縛られたり表したりしなくても、きっとこの家庭は、今後もずっとこのまま続いて行くだろうと思っています。家族の一員だった私が一人になり、そして新たな家庭を築いた証しの指輪ですが、この世を去るまでずっとはめ続けていられたら、それは幸せなことに違いありません。しかし、私のようにみなさんも、外すときが来るかも知れません。でも大丈夫。その時にはきっと、眼には見えなくても、別の輪ができているはずですから。結婚指輪はその時までの、眼に見えるお守りなのかもしれません。