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昔、いや、ちょっと前 中編 [カメラ]

銀塩から始めたサッカー撮影を、デジタルに移行した初年度の写真は、試合ごとにまとめてあるのだが、今見てみると何といっても枚数が少ない。もちろん、ボツ写真を削除した後だけど、これは今と比べて、歩留まりの悪さと絶対的な撮影枚数の少なさがうかがい知れる。連写秒3コマの10Dだったことも一因だろうが、この頃の撮影が、自チーム撮り100%だったことを考えると、応援する気持ちと良い写真を撮りたい気持ち、このバランスの取り方が下手だったことも原因の一つのように思える。せっかくの良いシーン、良いチャンスを、しっかりものにできない、または、ファインダーを覗きながらでもしっかり応援する気持ちを維持できない、そんなところだろうか。試合時間は今と変わらないのに、一試合で撮る枚数、一試合で使える写真の枚数が、今とは数分の一以下というのは、やっぱり恥ずかしい。
だいたい、1/500ぐらいであればブレは起きない、と思い込んでいた当時の自分の浅はかさ。そして、被写体ブレ・手ブレ・ピントのズレの区別がまだはっきりできていない無知。AF速度・精度に関しては、機材の性能によるところもあるだろうが、ピント合わせも甘い。全体にシャキッとしない画の中で、選定して残したのがこの程度だから、その頃の自分の選定レベルの低さも感じる。動き回る被写体の、今しか撮れない写真を、と必死に撮ることが精一杯だったのだろう。今では殆ど縦で撮るのに、この頃の写真のほとんどが横であることも、とにかく撮ることを最重要に考えていた、今から見ると余裕の無さの証なのかもしれない。
もちろん、使っている機材も今とは随分違う。デジタル一眼レフカメラが、やっと我々庶民の手の届くところにやって来た10Dは、スポーツ撮影においては銀塩と比べて飛躍的なメリットをもたらしてくれたのだが、やっぱり現状の機種と比べてしまうと、発展途上の機種であったことは間違いない。使っているレンズも、より良いものを、という気持ちは今と変わらないにしても、どこまでが腕のせいなのか、機材の性能限界なのか、情報も経験も少なかった状態では、また最上級を手にとって五感で体感したことが無い状態では、なかなか思い切った投資をする勇気もなかったのだろう。そうだったのに、今ではここまで来てしまった。
昔、ちょっと前1-1.jpg

上の写真
CANON EOS 10D+SIGMA 100-300mm F4 EX HSM  焦点距離   300mm  絞り優先
F5.6   SS 1/1500   ISO 200   評価測光   露出補正 0   AI SERVO AF  JPEG
昔、ちょっと前1-2.jpg

上の写真
CANON EOS 10D+SIGMA 100-300mm F4 EX HSM  焦点距離   100mm  シャッター速度優先
F4.0   SS 1/500   ISO 400   評価測光   露出補正 0   AI SERVO AF  JPEG
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