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中古レンズ その2 [カメラ]

引っ越しがやっと一段落して、PCも稼働でき、落着きを取り戻しつつあります。またいつもの調子で、このブログを続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、前回中古レンズについて、その市場が確立されていることを書いた。その続きである。
一眼レフ用交換レンズの中古は、以前から流通はしていたが、一部の愛好家が主たる担い手であったため、その流通の量も速度も、それほどでもなかった。それが今や一眼デジカメがブームとなり、その販売量はここ数年右肩上がり。一部のボディは生産が追いつかないほど、需要が増してきているのは事実である。それに伴い、中古レンズの需要も増して、昨今では結構な高値で取引されている。
その背景には、一眼レフタイプのカメラでは、その画の質を決めるのは、レンズに負う部分が大きいから、どうしても高性能なレンズに対して需要が増すこと、そんなレンズは高価格であり、手が出しやすい価格の中古に対する需要が増すこと、高価格レンズは元々がマニア向けの製品のため、市場流通量も限られていること、などがあげられるだろう。需要が増せば、供給量が増えない限り、売買価格が上がるのは市場原理。
リスクはあるが、売買で有利なオークション市場は、こうした需要と供給の影響が、敏感に価格に反映する市場だ。数年前では定価の5割ほど(販売価格の7割ほどの価格)で売買されていたが、2年ほど前からジリジリ落札価格が上がり、今では定価の6割ほど(販売価格の8割ほどの価格)で落札される例が多いようだ。もちろん、中古レンズと一口にいっても様々だから、一概には言えないのだが。
一例として、今回購入した中古レンズ、EF400mm F5.6L USM について、私の実体験を報告しておこう。このレンズ、人気があまり無いのだが、現行販売のキヤノンLレンズで、定価190,000円。4年ほど前にオークションにて、製造後6~7年経ったレンズを90,000円で購入したことがある。1年ほど持っていて、その後同じくオークションで売却した。その売却金額は88,000円。出品時期によって多少は落札額が前後するので、ほぼ同額で売却できたと喜んでいた。そして今年、このレンズが欲しくなって、中古店をいろいろ物色していたのだが、備品完備のAランク品で、100,000円を下回る出物が無い。オークションでもなかなかその額を下回らない。もちろん、要求レベルを落とせばそんなことはないのだが、そういったことはしたくない。半年ほど探して、今回程度極上のものを98,000円で落札できた次第。このレンズに関しては、また別な機会に報告しようと思っているが、このレンズの人気が特に上がったわけでもないので、4年間の価格の変動は、市場原理が働いた結果だと思っている。


記事とは全く関係ない写真なのだが、今日の夕日はきれいだった。


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