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 [日々の徒然]


昨日、雪が降った。
この地方でも、一年に一度くらいは雪を見ることができる。今年になって、雪が降るかもしれない、という天気予報の声に、期待を膨らましていた我が家人たちは、大喜びだった。
雪が降って迷惑したり、残念だったり、悔しかったり、大変な想いをした人たちも多かったと思うので、声高に叫ぶわけにもいかないのだが、日常生活の場面を全て、一面白く塗りつぶしてくれる雪は、たまには良いと思う。きれいなものも、そうでないものも、全てを隠して白い世界に変えてくれる。それはダイナミックでもあり、ロマンチックでもあり、自然の大いなる力も感じる。
朝の曇り空を見上げて、こりゃあ雪は降りそうにないな、とも思ったのだが、午前10時過ぎから降り出し、昼ごろには白の世界になった。昼食もそこそこに、我が子が表に飛び出したのは言うまでもない。しかし、午後3時頃には雨に変わり、夕方には黒い地面が所々出てきた。翌日の今日の朝には、路地の白い塊が、その名残を示すのみであった。
もはや雪とは言えない、かき氷のようになった白い塊を、それでもまとめて雪だるまにしようとする息子。ちょっと残念そうなその横顔に、もう一回くらい降ってくれても、と思うのは、不謹慎な考えだろうか。


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