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ニュー・ウェポン その3 [カメラ]


さて、今回のヨンニッパの買い替え理由は、前に述べたが、ISの必要性を感じたせいではない。ISは有れば便利な機能だが、私の場合は手持ち撮影はほとんどなく、一脚常用なので、ISはOFFにして使っていることが多い。試しに、このヨンニッパに1D3を付けて、手持ち撮影してみると、私ごときでは腕が微妙に震えるのがよく分かる。ここでISをONにすると、しっかり効いていることが確認できるが、ISユニットの微かな駆動音と鏡胴に感じる微かな振動がある。ISサンニッパの場合は、同様の状況でも、ほとんど何も感じないのに比べると、やはりより大きなレンズを動かしているせいだろうか。私は、このレンズの手持ち撮影は半ば諦めているし、この程度のことはまったく問題にはならないだろう。無理して手持ちにこだわるより、一脚の助けを借りて、撮影やシャッターチャンスに集中する方が、より良い結果が得られると思うからだ。ちなみにこのIS、シャッター速度2段分の効果があるそうで、今では旧型ISなのだが、三脚使用時の自動認識機能はあるらしいので、ISをONで一脚・三脚使用でも問題無いみたいだ。
このような大型レンズには、もちろん保護フィルターなどが前面に取り付けられるわけではない。レンズ最前面が保護ガラスになっているのだが(旧ヨンニッパなど)、IS付きの現行型は、これがメニスカスレンズに変わっている。キヤノンのHPから、この聞きなれないレンズの説明を引用させていただくと、

   ほとんどの超望遠レンズは、最前面に保護ガラスが組み込まれています。しかしこの保護
   ガラスが平面の場合、撮像素子で反射した光が保護ガラスで再反射して、スポット状のゴ
   ーストとなることがあります。この問題を解決するため、大口径IS超望遠レンズシリーズで
   は、保護ガラスにメニスカスレンズを採用しています。
   メニスカスレンズとは、両面に同じ方向の曲率を持つ球面レンズです。保護ガラスをメニス
   カスレンズとすることで、撮像素子面で反射して戻った光は、撮像素子面の手前で結像した
   あと拡散します。拡散した光のほとんどは撮像素子の領域から外れるため、ゴーストの発生
   を防ぐことができます。
    (キヤノン技術レポート 2003年8月号より)

ということらしい。見た感じでは分からないのだが、デジタルで使うことを考えての仕様変更のようだ。サンニッパを買い替えた際の比較テスト撮影で、逆光でのパープルフリンジの有無に差が出たことを確認している私としては、良くなることはあっても悪くなることはない、と思う。こうしたデジタルへの対応のための仕様変更の効果を実感するのは、逆光や点光源など、使用状況が限られるかもしれないが、保険的な意味合いでも有用だろうし、こうした点も、今回の買い替えの動機の一つでもある。その効果を体験できたら、また報告してみたいと思っているのだが・・・


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