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少年サッカーの撮影 その33 [少年サッカーの撮影]

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我が子のサッカーを撮っていて、どう撮っていいか分らない、という質問を先日受けた。私はその方(女性)に、「あなたは何を撮りたいのでしょう?」と、逆に質問してみた。自分の子のはつらつとした表情を撮りたいのか、躍動感あふれる動きを撮りたいのか、成長記録として残したいのか、チームメイトも含めてチーム全員の写真を撮りたいのか、コンテストに応募できるような作品を撮りたいのか。結局その方の答えは、「それら全て」というものだった(気持ちは分かる)。
サッカーを見に来ている保護者は、子供がサッカーに取り組んでいる姿を見ている。そして、その瞼に残った我が子の姿、その記憶を写真という記録にしたいと思って、カメラを向けている。ただ、記録と言っても、証拠写真のように、写っていればいい、というのでは悲しい。新聞や雑誌に載るような写真とまではいかなくても、瞼に記憶したような印象的な写真が撮れれば、撮られた方も撮る方も、幸せに違いないと思う。そのためには、目的意識をはっきりさせて撮影に臨むことは、大切なことだ。

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デジタルだから、とりあえず何でも枚数多く撮っておいて、後で使用目的ごとに分別すればイイや、と考えて、とにかく試合中無数にシャッターを切っている人を見かける。私の経験では、こうした撮り方・撮影動機では、使える写真のヒット率は低い。それどころか、枚数が多すぎて取捨選別・整理できず、たとえ良い写真でもパソコンの中で埋もれてしまうケースもある。何を、誰を撮りたいのか、どんな画が欲しいのか。いや一つに絞る必要はない。幾つかあっても良いのだが、そんなことを頭の隅に置いてファインダーを覗くことが、目的意識をもって撮影する、ということだと思うし、ぜひとも推薦したい。こういう画が撮りたい、だから今日はこのレンズを使う。ああいう画が欲しい、だから今日はこのポジションで撮ってみよう。目的によって撮影方法や機材の選択が変わるのは当然として、撮影者の被写体に向かう姿勢や意識も変わってくる。シャッターを押すタイミングも当然違ってくる。自分の得たい画を想像しながら、撮影方法やポジション、セッテイングを考える。難しいことではなく、そんなことなのだ。

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ファインダーで動き回る選手を追っていると、あの子も撮りたい、この子も撮りたい、このシーンもイイ、といろんな思いが湧き上がってくる。それらを一枚の画にしてしまっては散漫な画になってしまう。一つの目的を一つの画にすることを心がけること。Aという選手が我が子ならば、レンズをAに向けて、他の選手や相手選手の動きを察知しながらも、そのAにだけ集中して、シャッターチャンスを待つ。その数秒後には、ボールがBという選手に渡りそうだと思えば、そこでも同じように、できる限り大きくBの一瞬のプレイを切り撮る。これを撮りたい、と思ってシャッターを切ることを、目的をもって撮る、ということだと思う。当たり前のことなのだが、デジタルになって軽視されがちなことだと思う。
さて、実はこれは前置き。今回私が書きたいのは、撮った画が「サッカーをやっている風景」になっていないか、ということだ。

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1枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS
焦点距離 300mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F3.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS
焦点距離 300mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F3.2 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  JPEG
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L Ⅱ
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L Ⅱ
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F3.2 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 200  AI SERVO AF  JPEG

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