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アンケート [巷の雑感]

商品のボールペン.jpg

昨日、キヤノンから送られていた手紙。中には景品のボールペンが。
今月初旬に実施された1D3のアンケートの景品だそうだ。そういえば、アンケート回答者の中から抽選で景品を贈る、と書かれていたことを思い出した。この種の景品がもらえたことなど、めったに無い私だが、まあ非売品のものが手に入ったこと自体は嬉しい。ただ、某掲示板によると、かなりの方がもらったらしく、希少価値は薄いかもしれない。
企業としては、実際の使用者の生の声は、商品企画・開発には重要な必須項目だろうから、この種のアンケートは珍しくはないのだが、ユーザーとしてはメーカーに直に意見を言える機会でもあり、カメラやレンズといった趣味性の強い商品だということもあり、つい夢中で書きこみ、自分の意見が反映されることを想像してしまいがちだ。もちろん、そうなったら良いことだし、嬉しいことだが、そう簡単にはいかないだろう。
ユーザーにとっては愛着ある趣味の一品だが、メーカーにとっては自社商品。いかに良いと分かっていても、利益やコストを考えないと商品化できない。数が売れなくては商品価値は無い。ユーザーの希望とメーカーの現実には、やっぱりギャップはある。そのギャップを、少しでも狭めようとするのが、この種のアンケートなのだが、ギャップ自体が無くなることは、私は無いと思っている。なので、期待はしたいが、過度の思い込みはどうかと思う。
アンケートにこうだと書いた、けど次の製品でそれが実現されなかった。だから、あのメーカーはダメだ、この商品はダメだ、という声を聞く。しかし、一般商品はオーダーメイド品ではない。力量・知識の幅のある多くのユーザーが、いろんな使用目的で、様々な状況で使われるものだ。だから、ある程度の汎用性を持たせなければ、商品としては成り立たない。それはつまり、自分の使用状況に応じて、使い方やカスタマイズを工夫して、ユーザーが製品に近づくことを必須としている。これを「使いこなす」とか、「自分のものにする」という表現で言い表される。こうした努力は、以前は当たり前のように思われていたが、マーケティングの原理を企業が採用するにつれ、ユーザー側に歩み寄るにつれ、アンケートという形でアプローチするにつれ、ユーザーのお客様意識が向上してしまった感がある。
性能が向上する、使いやすくなる、価格が安くなる、機能が豊富になる、小型・軽量になる。みんな良いことだけど、ギャプはやっぱりある。人間に欲が無くならように。
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