ゼブラ ダニオ

これもコイ科のポピュラー種である。昔からよく見かける魚で、どこの熱帯魚店でも常時見ることができる。気軽に手が出せる値段で、ウチにいる魚の中では、一匹当たりの購入額としては、最も安価な魚だ。
成長しても数センチ程度の小型種なので、水槽を選ばない。インドが原産らしいが、売られている個体はほとんどが、東南アジアで養殖された個体らしいので、水質にもうるさくない。餌は人工飼料で充分だし、何といっても丈夫。ネオンテトラよりも初心者向きかもしれない。ただ、やっぱりある程度は数を入れて飼いたい。
ストライプのみで、特に色彩的に美しい訳ではなく、地味な部類なのだが、この魚の魅力は、何といってもよく動くことにある。とにかくセッカチな魚である。まったく、ジッとしていない（おかげで最も写真を撮りづらい）。水槽内にまとまった数を入れておくと、上下左右前後、常に動き回っていて、動きで賑やかな水槽になる。水草水槽でのネオンテトラの群泳に代表される、色彩の美しさと動きの優雅さは、無い。リラクゼーション効果は薄いかもしれないが、こうした動きのある水槽が一つあっても、楽しいかもしれない。
なお、飼い込むとブルーの光沢感がでるものもある。色は同じでロングフィンタイプもよく見かけるのだが、そちらの方が動きに可愛さがあるので、今では人気のようだ。これで、もう少し色があれば、とも思うのだが、この動きで色が派手だと、ちょっとウルサイ感じがするかもしれないので、これはこれで良いのかもしれない。