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少年サッカーの撮影 その74 [少年サッカーの撮影]

ずいぶん永らく間が空いてしまいました。久しぶりのサッカー撮影に関してです。
サッカー撮影に関して、一脚の有用性を前回書きましたが、今回は、三脚の勧め、です。

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一脚を勧めておいて、次は三脚とは、何とも矛盾した話のようだが、道具は状況に応じて使い分けるべき、というのが結論だ。一脚のメリット・デメリットについては以前に書いたが、その最大のメリットである機動性を封じられた撮影状況では、思い切って三脚を使う方が良い場合がある。
例えば観客席から撮影する場合。なるべく選手に近い場所から撮りたいので、最前列に陣取るのだが、観客席がガラガラで、居たとしても顔なじみの人ばかり、という状況なら、一脚で移動しながらの撮影もできるかもしれないし、できるならそちらをお勧めしたい。しかし、他の観客が多くいる中では、大きなレンズを持った人が前をウロウロするのは、甚だ迷惑だろうし、気兼ねなく撮影することもできない。そういう状況では、自席からの定点撮影を余儀なくされる。それなら一脚を使うより三脚の方が、グッとメリットが大きくなる場合が多い。安定感に優れ、ブレにも強く、ホールドの負担も少なく、それゆえより一層シャッターチャンスに集中できるからだ。

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ただ私はこの状況でも、三脚にビデオ雲台を組み合わせた場合、という但し書きを付けたい。前後左右に動く動体撮影では、3ウェイ雲台では固定せず(傾き以外)フリーの状態で被写体を追うことになるが、これだと動きにぎこちなさが出る場合がある(雲台の性能にもよるが)。自由雲台でも固定せずにフリーで使うが、常に支えていないとカメラ(レンズ)が傾いてしまい、意図しない傾いた画像が取れたりするので、水平を気にしながらの撮影になり、三脚のメリットである安定感を生かせない。その点ビデオ雲台は元々が、左右のパン、上下のチルトを駆使しながら撮影することを目的にした雲台なので、水平を保ったまま動体を上下左右にスムーズに追うことができる。最初の設置の際に、キチンと水平出しをするのが面倒を感じる場合もあるが、それさえキッチリやっておけば、後はどのようにレンズを振っても、水平を気にせず、レンズ+ボディの自重を気にせず、被写体とシャッターチャンスに集中することができる。
鳥撮りの方が良く使われるビデオ雲台だが、これにはピンからキリまである。私は比較的安価なManfurotto 503を使っているが、高価なものはこれの数十倍の値段のものもある。よくオマケで付いてくる最安値クラスのビデオ三脚は、スムーズな動きは望むべくもないので、ここはオイルの粘性を使って動きを制御するオイルフリュード雲台を使いたいところ。もちろん、耐荷重も考慮すべき点で、価格もそうだが、ビデオ雲台は他の雲台よりグッと重いので、それを載せる足の剛性も考慮すべき点だろう。

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上の写真では、EF70-200 F2.8 LISと組み合わせているが、移動できないとなれば、ここは可変焦点距離のズームレンズを使いたいところ。ズームレンズは明るい単焦点レンズより、同ISOではシャッター速度が稼げないことも多いが、ブレに強い三脚を使うのなら、思い切って低シャッター速度で被写体ブレを活かした画を狙うのも良いかもしれない。とにかく三脚+ビデオ雲台は一度使ってみると、こんなにも楽に選手を追えるのか、と手持ち撮影や一脚常用の方は思われるかもしれない。
移動できないなら三脚、といっても、周りへの配慮は忘れてはならない。最近のサッカー撮影熱の盛り上がりで、試合進行や大会運営に妨げになるような撮影をする方が増えているという。風景撮影でも問題になったことがあるが、三脚使用を禁じられている場所もある。三脚はどうしても場所をとるし、他の観客や通行の妨げになることも多いので、動けないからといって多くの観客の中で使うには、配慮は必要だ。

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1枚目
CANON 7D+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F3.5 評価測光
露出補正 +-0  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F3.5 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 320  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 7D+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +-0  ISO 1000  AI SERVO AF  RAW
5枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS
焦点距離 300mm 絞り優先AE シャッター速度 1/500 絞り F3.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
6枚目
CANON 7D+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F4.0 評価測光
露出補正 +-0  ISO 125  AI SERVO AF  RAW

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