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熱帯魚店の仕入れ その6 [熱帯魚]

ウチの近所に、全国的に有名な金魚の産地がある。金魚って、どうやって生産しているか(生き物を生産というのは問題ありかもしれないが、ここではご容赦いただきたい)、知ってるだろうか。広くて浅い池、それは一見すると水田のようなところで生産されている。広大な土地に、そんな水田のような金魚池をいくつも作って、種類ごとに金魚を繁殖させて、生産しているのである。もちろん、屋外だ。
熱帯魚はどこからやってくるのだろうか。本などで調べると、その魚の産地が分かる。そこから直に送られて来たなら、「ワイルド」とか「原種」という但し書きが付けられて、通常魚より高価な価格が付けられる。では、そんなワイルドや原種ではない熱帯魚はどこからくるのか。それは東南アジアで養殖された魚である。東南アジア、マレーシアやタイ、インドネシアなどでは、世界中から様々な熱帯魚を仕入れてきて、日本の金魚のように、屋外の池、または簡単な小屋、倉庫などで熱帯魚を生産している。それは、水が豊富で、年間平均気温が高くて一定で、保温や水温調節の必要がないことでコストがかなり削減されること、開発途上国では、そんな熱帯魚の生産でも充分生活に必要な収入を得られること、最大の消費国である東アジアに近くて、輸送コストが安いこと、などが理由としてあげられる。また、ディスカスやフラワーホーンなど改良品種がもてはやされた時も、東南アジアのブリーダーたちが、付加価値を高める目的で、こぞって手を出したのも、こうした背景があるからだ。
今我々が飼っている熱帯魚の多くは、彼らの父や祖母はアマゾン川が故郷かもしれないが、彼らの生まれ故郷は東南アジアである。
さてそこで、ちょっと疑問が・・・

 


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