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ミッキーマウス プラティ [熱帯魚]


グッピーなどと同じ、卵胎生メダカのポピュラーな一種。
尾びれ付近の黒い模様が、ミッキーマウスの顔を横にしたように見えるので、この呼び名が付いたらしい。赤・黄・白など、様々なカラーバリエーションがあって(黒いミッキーマウスマークは同じ)、丈夫で飼い易く、安価で、どこの熱帯魚店でも見かけられる。餌は人工飼料で充分育つ。水質は、本来は弱アルカリ性なのだろうが、日本に入ってくるものは、ほとんど東南アジアで養殖されたものだから、それほど水質にこだわらなくても大丈夫。ただ、輸入当初は病気を抱かえたものも多く、私の経験では、購入して一週間以内に他界する、死亡率の高い魚だ。少々高価でも、店でじっくり飼われたものの方が良い。
卵胎生というのは、他の魚のように卵の形で産卵するのではなく、体内でふ化させて、稚魚の形で体外に放出する。一回の産卵での稚魚数は、卵生に比べれば多くはないが、生存率が高い。お腹の膨れたメスを、産卵箱に入れておけば、比較的簡単に稚魚が取れる。私も、もう何年もこの魚を飼っているが、子供たちと興味シンシンで稚魚を育てていたことがある。その後、稚魚への給餌が面倒になって(一日数回)、自然繁殖に任せることにしているが、水草の生い茂った水槽では、いつの間にか増えていたりする(もちろん、生存率は低くなるが)。それでも、あまり血が濃くなると死産が多くなるので、定期的に補充していけば、割と永く楽しめる。ただ、先ほど言ったように、新参魚が病気を持ち込まないように、気をつけなければならないが(私は一度、水槽全滅を経験した)。
カラシンのように、素早い動きをするわけではないが、派手な色彩は水草水槽では結構目立つ。カラーバリエーションが豊富だからといって、いろんな色のプラティを一つの水槽に入れてしまうと、ちょっと煩雑に見えるかもしれない。いつの間にか、交配によって、奇妙な色の魚が出てきてしまうのも考えものだし、一つの水槽には、一色か二色程度に留めておいたほうが、良いかもしれない。


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富士山 [日々の徒然]

私が東京に住んでいた頃、新幹線で田舎に帰る時、静岡県を通ると必ず「今日は富士山が綺麗に見えるだろうか」と車窓を眺めていたものだった。車で往復するようになっても、雲で覆われていたりすると、ガッカリしたものだ。特に富士山に信仰心がある訳でもないのだが、富士山という山は、何か特別なものがある。そのシルエットの美しさは、他には例を見ないと思うのだが、それは日本人にとってのみなのか、私だけなのか。やはり万民にとって美しい山だと思う。
周りに山が無く、そのシルエットが際立って見えることも、一因かもしれない。孤高の存在なのだ。山々が連なっているなかで一番高いのではなく、一つだけがそびえ立っている点が、雄大さを感じさせるのかもしれない。日本各地に、○×富士という名で呼ばれている山が多くある。そのシルエットも同じように美しいのだが、この本家の富士山が、日本で一番高い山である、ということも一因かもしれない。
孤高の存在だから、360度いろんな角度から見られるし、画になる。そして、見る角度によって微妙にその形が変わる。どの位置から眺めた富士山が一番美しいか、そんな議論もあったそうだ。孤高の存在だから、桜や紅葉、そして雪や雲と組み合わせて、様々な画を作り出せる。多くの写真愛好家が富士山に魅了され、その時々の表情を撮り続けているわけだ。
実は、妻の実家は富士山の麓にある。妻は家の窓から富士山をいつも見ていたそうだ。妻の実家に行くたびに、富士山を拝めるわけだが、今回の富士山は、天候にも恵まれて、本当にきれいだった。そしてそのクッキリとそびえ立つ富士山にカメラを向けている人たちを、たくさん見た。この富士山を美しいと思える心は、日本人固有のアイデンティなのだろうか。

上は、妻の実家の窓から撮った富士山。


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