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スポーツ撮影はスポーツ [カメラ]

夏休みに入ると部活動が活発になったりして、学生対象のスポーツ大会や試合が、曜日を問わず、あちこちで行われるようになる。もちろん、3年間の総決算みたいな大会もあれば、交流戦みたいな試合もある。少年サッカーを撮っている私にとっても、夏は忙しいのだが、しかし、暑い!
先週までの梅雨空が嘘のよう晴れわたると、いよいよ夏本番。一昨日は小学生サッカーの交流戦、昨日は高校サッカーの地方大会を撮りに行ってきた。広いグランドの片隅で、白い望遠レンズに一脚を付けて移動しながらの撮影。日を遮るものは何も無い。吹き出る汗がファインダーを覗く眼に入って痛い。一試合終わればシャツはビッショリ。選手と同じように水分補給して次の試合に臨む。暑いからといって、気を抜くと、何も満足した画が撮れない。試合中はファインダーの狭い穴から、ボールと選手の動きを予測し、集中し、移動しながら、欲しい構図を想像し、狙った選手に必死にピントを合わせ続け、タイミングを見計らいシャッターボタンを押す。写真撮影、特にスポーツ撮影は、シャッターボタンを押すだけの安易な行為だと思ったら大間違い。
昨日の高校生サッカー撮影。疲れが残っていて、「まあ重く大きなヨンニッパを抱えていかなくても、サンニッパ+1.4倍テレコンでいいか。今日も暑そうだし」と思ったのがいけない。モチベーションが最初から下がってしまっている。前日の小学生とはボールスピードがまったく違い、眼がついていかない。試合展開に応じて、どんどん移動して撮影するのに、暑さにバテてしまって、動くのもサボリがち。集中力が足らないので、ボールと選手の予測が甘く、肝心なところでタイミングを逸する。それにテレコン使用で、AFレスポンスが若干遅れて、ピンズレ連発。日が翳ったり照ったりのコロコロ変わる光線状況に、細かく対応していかないといけないのに、これもサボってしまう。これでは満足いく写真が撮れるわけ無い。惨敗である。
スポーツの撮影はスポーツだ!と誰かが言っていた。そのとおり。選手と同じグランドに立ち、選手と同じように一喜一憂しながら、その表情を切り撮る。試合終了のホイッスルが鳴るまで、集中を切らしてはいけない。どこにどんな良いシーンが待っているか分からないのだから。常に即座に対応できるよう、周囲を見つめ、選手を見つめ、試合展開を読む。夏の太陽がガンガン照りつけるグランドで、選手たちの激しい息づかいを聞きながら、ぐっと息を潜ませファインダーを睨む。スポーツ撮影は体力勝負。プロスポーツカメラマンは、体調管理も仕事のうち、だそうだ。
深く反省した本日だったが、この2日間でいっきに日焼けしてしまった。これも毎年のことである。

下の作例(昨日の一枚)
1D3+EF300mm F2.8 L +EF1.4xEXTENDER      焦点距離 420mm
F4.5   SS 1/1000   ISO 160    評価測光   露出補正 + 1/3   AI SERVO AF   RAW


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