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1D3のAF不具合 私的考察1 [カメラ]

1D3が発売された際、AFに関する不具合がすでに噂されていた。私は予約して、発売開始日に手に入れたのだが、購入された方々には、その件を頭の隅に置きながら、ちょっと不安視しながら撮影されていた人も多いのではないだろうか。そして、ピントを外したりすると、「やっぱり」と。
動体撮影、つまり撮影条件が毎秒、時間とともに変わっていく状況では、条件が固定できないので、本当に機械的なものに原因があるのか、それとも撮影者側に原因があるのか、その見極めは難しい。ネット上の情報にしても、撮影者の力量(撮影能力もそうだが、その原因を冷静に判断できる知識と経験を持っているのかどうか)によって、その情報の信憑性は大きく違う。要するに、自分の力量を棚に上げて、何でもカメラのせいにしたがる人が騒ぎ立てている情報などが、たまにあったりするので、全てを信じるわけにはいかない、ということだ。ただ、人間の心理として、ピンを外したりズレたりすると、「ひょっとして、コレが・・・」と考えたくなる気持ちは分からないでもない。
購入以来、私もこの不具合の話は知っていたし、頭の隅に置きながらの撮影であったが、努めて冷静に分析することを心がけてきたつもりだ。むろん、私にも失敗写真は多いのだが、それには理由や原因の推測がつくものが多くて、これまでは「そのような不具合は、私には無い」と言い続けてきた。確かに、1D2をずっと使ってきた私としては、初めて1D3で撮影したとき、そのAFのセンシティブさに閉口したこと、購入当初はジャスピンが低かったのも事実。素早く正確に目標を捕捉しないと、ピンは得られないな、と感じていた。その後、セッティングをいろいろ工夫したり、自分自身が慣れてきたこともあるのだろう、それほど不自由を感じなくなった。
キヤノンから正式にリコールの発表があり、このAF不具合をメーカーが認めるに至って、やっぱり本当に不具合だったんだ、と認識したが、それでも自分のカメラに関しては、稀にみる「当り」のボディだったんじゃないか、と思っていた。10月は引越しなどでほとんど撮影できなかったのだが、11月になって何度もサッカー撮影に持ち出してみて、実はそうでもないかな、と最近思い始めてきた。

上の作例
1D3+EF24mm F1.4 L       焦点距離 24mm
F4.0   SS 1/10   ISO 1000    評価測光   露出補正 -1/3   ONE SHOT AF  RAW


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