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少年サッカーの撮影 その13 [少年サッカーの撮影]

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二つ目は、何でも撮ろうとしないこと。元々、グランドの端から端まで望む大きさでは撮れないのだ。撮っても成果があまり期待できないような、向こうサイドのプレイはいっそ切り捨て、中央から手前サイドで繰り広げられる攻防に集中する、という方が歩留まりが良かったりする。デジタルだから、何枚撮ってもコストが掛からないから、と何でも撮ろうとすると、大事なチャンスを逃がしたりする。一試合でどうしてもチーム全員の写真を撮らなければならない、という場合を除いて、撮るシ―ンの場所を限定することは、実は集中力の発揮できる場合が多い。サッカー選手とて、試合中ずっと全力で走っている訳ではない。反対サイドのボールがある時は、ゆっくり歩いていたり、味方の選手の動きを見ている時間もある。それと同様に撮る側にも、助走時間を設けても無駄ではないと思う。

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被写体であるサッカー選手をなるべく大きく撮ることの提案。その三つ目は、縦で撮ること。
普通にカメラを構えてファインダーを覗けば、3対2の横長の四角形。普通、横に比べ縦の方が短いから、上下に選手を目一杯大きく切り撮っても、左右にスペースが生まれる。これを90度回転させて縦長にして撮ってみる。サッカー選手は当然、走ったりボールを蹴ったりする人間だから、基本的に縦に長い被写体。それをなるべく大きく撮ろうとすれば、こうした縦長画像で捉えた方が理に適っている。
しかし、この縦での撮影、やってみると分かるが、横に比べて思ったより難しい。左右に余白的なスペースが無いので、不規則に動く選手をしっかりした大きさで捉えるのに、最初は苦労すると思う。けれど、横で選手を目一杯撮るのと、縦で目一杯撮るのとでは、画に占める選手の面積は倍ほど違うし、従って画の与えるインパクトも違う。また、背景の占める部分が少なく、背景のことを考えずに目の前の選手だけに集中できる。
しかし、最初から最後まで縦で撮るとは限らない。というか、そんなことは少ないだろう。少年サッカーでも、入退場の時は横に広がることも多いし、試合前の円陣も横位置で撮りたい。そうなると、試合中の縦横の切り替え操作が必要になってくる。三脚座のあるレンズを使う場合、三脚座に一脚や三脚を付けるだろう。その場合は縦横の切り替えは簡単だ。三脚座の締め付けレバーをちょっと緩めるだけで簡単にできる。三脚座を使用していない場合は、カメラ本体に一脚や三脚を付けるが、この場合は自由雲台が無いと簡単に切り替えできない。一脚に自由雲台を付けるのは、個人的には好きではないが、小型でもしっかりした剛性のあるものが必要だろう。
こうした、縦横を切り替えて撮影する場合、水平をとる、ということには意識したい。撮った写真が傾いていたりすると(意味有って傾けた場合は別だが)、不自然な写真が多くなる。縦か横でOK、僅かに傾いているというのは基本的にNG、だと思う。

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1枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF300mm F2.8 LⅢ+EF1.4xEXTENDERⅡ
2&3枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F2.8 LⅡ
4枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F2.8 LⅡ+EF1.4xEXTENDERⅡ

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